災害時に起こる、クラッシュシンドロームとは?
クラッシュシンドローム(クラッシュ症候群・圧挫症候群)という言葉を耳にするようになったのは、阪神淡路大震災以降ではないでしょうか。実に370名以上の報告がなされ、一般的に認知されるようになりました。
地震大国である我が国日本で、この病状は災害被害とは切っても切れない関係であることは間違いないでしょう。
クラッシュシンドロームとは
家屋などの重量物による長時間の圧迫が原因で、筋肉細胞の壊死や骨格筋の損傷、さらに圧迫の解除による再灌流が主な病態です。
災害時など倒壊した家屋の瓦礫や、家具の下敷きになるなど、長時間に渡り体を圧迫された人が、無事救助されたにもかかわらず、突然亡くなってしまうということがあります。これが、阪神淡路大震災以降広く知れ渡ったクラッシュシンドロームです。 筋肉が圧迫されると筋肉細胞が障害・壊死を起こします。それに伴い細胞内からカリウムやミオグロビン(たんぱく質)が血中に混じり毒性の高い物質が遊離します。
その後救助による圧迫開放により、血流を通じて毒性物質が急激に全身へと広がり、急性腎不全や高カリウム血症、さらには心臓の機能を悪化させ、死に至る場合が多いのが特徴です。
クラッシュシンドロームの症状
上記のことから、クラッシュシンドロームは一刻も早く医療処置を受けることが重要となります。そのため、クラッシュシンドロームの兆候を知り、早めの対処が肝心です。クラッシュシンドロームの兆候には、以下のようなことが挙げられます。
・2時間以上の圧迫
・圧迫部位の腫れ
・挟まれた部位の知覚
・運動麻痺
・尿が茶褐色に変色(ミオグロビン尿)
クラッシュシンドロームの対処法
私たち一般市民でも行える応急処置を覚えておくことで、災害時の人命救助につながるでしょう。
水分を摂ること
飲める範囲で(できれば1リットル以上)の水を飲むことで、悪影響を及ぼすカリウムやミオグロビンの血中濃度を下げることができます。
クラッシュシンドロームの最終的な治療法は血液透析や血漿交換などで血液をきれいにすることです。そのため避難所や手近な病院では対処できない場合もあります。クラッシュシンドロームの疑いがある場合には、かならず医師や救急隊員に、クラッシュシンドロームの疑いがあることを伝えましょう。
大地震に備え、私達に必要な知識
都会で大地震が起きた場合には、家屋倒壊による被害は多数発生するでしょう。そのため、今のうちから防災のみならず、こういった病状について知っておくことが、自分自身や周りの方々の救助のためにも大切なことだと思います。
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