津波の恐ろしさを再確認!知って備える津波災害

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津波1

まだ多くの人々の記憶に残っている東日本大震災。

そしてこの災害で最も被害が出た原因は、二次災害で発生した巨大な大津波です。岩手、宮城、福島県を中心とした太平洋沿岸部を襲った津波は、死者・行方不明者合計2万5,000人以上という甚大な被害をもたらしました。

アメリカをはじめ世界でも「津波(Tsunami)」は共通語で呼ばれており、それだけ日本は津波の国だというイメージが定着するほどなのです。 海に面している場所はどこでも起こる可能性のある津波。 発生する原因や発生時に取る行動などをしっかりと身に付けておく必要があります。



津波が起こる要因

津波は、海底で発生する地震に伴う海底地盤の隆起・沈降や海底における地滑りなどにより、その周辺の海水が上下に変動することによって引き起こされるものです。

お風呂に入るときに水面が揺れる現象がありますが、それが広大な海で起こっているものです。

発生した海水面の動きが大規模である程に沿岸に達する津波は大津波となり、破壊力も大きくなります。 多くの海洋プレートの狭間にある日本は、まさに地震・津波大国なのです。  



海底で発生する地震の要因は他にもいくつかあります。

・火山の噴火

・沿岸の山崩れ

・海底の地形変動

最近でいうと、海底火山フンガトンガ・フンガハアパイで大規模な噴火が発生し、それに伴い発生した地震・津波が記憶に新しいです。



高さから見る津波の怖さ

津波の高さは、津波自身の高さと、海岸から進入してきた津波が陸上を這い上がった最高地点の高さ(遡上高※1)があります。

東日本大震災で各地を襲った津波の高さは、福島県相馬で9.3m以上、岩手県宮古で8.5m以上、大船渡で8.0m以上、また遡上高は41メートルにも及び、日本史上最大の津波の高さです。  


日本と世界、それぞれ最大の被害をもたらした津波


発生地 津波の高さ
(遡上高※1)
死者
行方不明者
日本過去最大の被害 明治三陸地震 (1896年) 38.2m 21,959名
世界過去最大の被害 スマトラ沖地震
(2004年)
32.2m 233,000名


目の前に10m以上もの水の塊が襲ってくる…どれ程恐ろしいことか、被害者の数が物語っています。


津波発生時の行動

過去被害の調査から、間違った知識や津波に対する警戒心の低さから、避難に遅れて犠牲になった例が多いことがわかっています。

津波の際に注意しないといけないのは津波の高さは第一波よりも大きくなることがあるということです。そして第一波がきた後は、断続的に襲ってきます。

津波は、地震発生後10分以内で到達する事例があるため、様子を見る、ニュースや警報を待つ、より先にまず逃げることを考えましょう。

 

地震発生(津波の可能性を想定し海・川から離れる)

高台もしくは避難指定ビル等へ直ちに避難(車はNG)    


日ごろからいつ起きてもおかしくないことを頭に入れ、自分の住む場所が「津波が到達する恐れのある地域」かどうか知っておくことが大切です。

各市町村のハザードマップで津波想定箇所や避難先を確認しておきましょう。



防災・減災についてのご相談は、【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】へお気軽にお問い合わせください。