地震保険で家財を補償!具体的な補償内容を解説します!

query_builder 2021/04/02
地震
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日本では、東日本大震災や熊本地震など大きな地震が発生し、今も多くの方が被災の影響を受けています。


地震による損害は地震保険で補償されます。補償対象は建物と家財ですが、家財とは一体何を指しているのでしょうか?今回は、地震保険が補償してくれる家財とは何かを詳しくご紹介します。


地震保険における家財の補償範囲


対象となる家財
家財とは、電化製品や家具、衣類などの家の中にある動かせるもののことを言います。


対象とならないもの
1個または1組の価値が30万円を超える宝石や骨董品・美術品、現金や有価証券は補償の対象にはなりません。また、自動車も家財ではないため対象外となります。


家財の分類
地震保険で補償される家財は、大きく5つに分類されています。



分類 代表品目名
1 食器陶器類 食器・陶器・食料品・調理器具など
2 電気器具類 冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機・テレビ・パソコンなど
3 家具類 食器棚・たんす・机・椅子・ベッドなど
4 身の回り品 カメラ・靴・かばん・レジャー用品など
5 衣類寝具類 衣類・寝具


家財の査定方法
5つに分類された家財は、種類ごとに決められた構成割合によって計算されます。


分類 構成割合 最大値
食器陶器類 1% 5%
電気器具類 2.5% 20%
家具類 4% 20%
身の回り品 2.5% 25%
衣類寝具類 15% 30%


この規定をもとに損害状況を査定し、保険金を計算することになります。


例えば、地震保険の最大補償額を500万円で契約し、地震によってテレビと冷蔵庫の電気器具類と、食器棚と机と椅子の家具類に損害を受けたとします。


その場合の計算式は

▪テレビ、冷蔵庫(電気器具類2品目)…2.5%×2=5.0%
▪食器棚、机、椅子(家具類3品目)…4%×3=12%


合計すると17%の損害となり、損害区分は「一部損」と判断されます。
一部損の場合、支払われる保険金は地震保険金額の 5% になるため、500万円×5%=25万円が査定額となります。


損害区分についてはこちら
地震による被害を補償!地震保険の補償内容を解説!


保険金が支払われない場合


地震保険の家財の対象だった場合でも、下記に該当すると保険金が支払われないことがあります。


▪地震発生日の翌日から10日経過後に生じた損害
 例えば4月1日に地震が発生したとすると、4月12日以降に生じた損害は対象外となります。


▪紛失や盗難による被害
 地震などの際の紛失・盗難は、残念ながら対象外となります。

 
▪損害の範囲が一部損に該当しない場合
 地震によって食器が数枚割れてしまった場合や、テレビのみが壊れてしまった場合は、家財の損害が一部損に満たないため対象外となります。


また、頻発して地震が発生した際には、72時間以内の地震をまとめて1回とカウントされることも覚えておくといいでしょう。


まとめ


食器類や家電、衣類など家の中にあるほとんどのものが家財として地震保険の対象となることが、お分かりいただけましたか。


建物に被害が及ばなくても家財に損害が出てしまうこともあるでしょう。損害を受けた家具家電などの家財は、買い直すとなると大きな負担になってしまいますよね。そのためにも、いつ起こるか分からない大きな地震の備えとして、家財の補償をつけておくことをおすすめします。