熱海市の土砂災害から学ぶ!突発的に起こる災害から身を守るために大切なこと!
神奈川県は3日朝にかけて記録的な大雨となり、静岡県熱海市では大規模な土石流が発生しました。発生から5日目、25人の安否が確認できていない状況です。多くの住宅が被害を受け、現在も断水が続くなどの影響が出ています。
連日雨が続いており、梅雨明け後には台風シーズンがやってきます。まだまだ注意が必要です。今回の記事では、いつどこで起こるか分からない災害に備えた対策を再確認していきましょう。
土砂災害の前兆現象
土砂災害には、「がけ崩れ」「地すべり」「土石流」の3つの種類があり、これらが発生するときには何らかの前兆現象が現れます。 ※政府広報オンライン参照
1. がけ崩れ
▪がけにひび割れができる
▪小石がパラパラと落ちてくる
▪崖から水が湧き出る
▪湧き水が止まる・濁る
▪地鳴りがする
2. 地すべり
▪地面がひび割れたり陥没したりする
▪がけや斜面から水が噴き出す
▪井戸や沢の水が濁る
▪地鳴り・山鳴りがする
▪樹木が傾く
▪亀裂や段差が発生する
3. 土石流
▪山鳴りがする
▪急に川の水が濁り、流木が混ざり始める
▪腐った土のにおいがする
▪雨が降り続いているのに川の水位が下がる
▪立木がさける音や石がぶつかり合う音が聞こえる
実際に熱海市で、のみ込まれた道路を発生の少し前に通った方の話によると、道路沿いに小石がたくさん落ちていたそうです。
上記のような現象が前兆現象のすべてではありませんが、こうした現象に気づいたら、いち早く安全な場所に避難することが大切です。
災害発生時の5段階の警戒レベル
警戒レベルとは、災害発生時の危険度と取るべき避難行動が分かるように、レベル分けされた防災情報のことです。対象となる災害は、大雨・氾濫・洪水・高潮・土砂災害の5つです。
▪警戒レベル1 災害への心構えを高める(気象庁が発表)
気象庁のホームページなどで防災情報を確認するなどして、災害に対する心構えを高める必要があります。
▪警戒レベル2 避難行動の確認(気象庁が発表)
ハザードマップで避難場所や避難経路の確認など、避難行動の確認をしましょう。
▪警戒レベル3 高齢者等避難(市町村が発令)
避難に時間のかかる高齢の方や身体が不自由な方は危険な場所から避難しましょう。
▪警戒レベル4 避難指示(市町村が発令)
対象の地域の方は全員避難しましょう。
▪警戒レベル5 緊急安全確保(市町村が発令)
既に災害が発生している状態です。緊急安全確保が発令されてからでは避難が難しい状況なので、警戒レベル4までに必ず避難しましょう。
災害から身を守るための対策
▪避難場所、避難経路の確認
お住まいの地域の避難場所と避難経路は、国土交通省が提供している【ハザードマップポータルサイト】で確認することができます。
ハザードマップには、被害予想区域・被害の範囲・避難場所・避難経路などがまとめられており、安全に避難するのに役立ちます。避難指示が出た際に、速やかに行動できるようしっかりと確認しておきましょう。
▪飲食料の備蓄・防災バックの用意
災害が起きると、電気やガス、水道などのライフラインが停止し、復旧までに時間がかかることが予想されます。長期保存ができる飲料水や非常食を備蓄しておくことが大切です。
また、いざ避難が必要になったときに備えて、非常食・衣類・貴重品などをまとめた防災バックを準備しておくといいでしょう。
▪家族で安否確認方法を決めておく
災害時は電話の回線が混み合い、つながりにくくなります。
災害用伝言ダイヤルやSNSサービスを活用して、お互いの安否が確認できるよう家族で共有しておきましょう。
▶ 災害用伝言ダイヤル「171」
災害時に安否確認等の連絡ができる、音声による伝言板の役割を果たすシステムです。「171」に電話をかけ、音声ガイダンスに従って録音をします。相手の電話番号がわからないと伝言が再生できないため、あらかじめ準備しておきましょう。
▶ SNS
インターネットが使用できる場合、TwitterやFacebookなどのSNSのメッセージ機能を使って連絡を取ることもできます。
土砂災害による被害は火災保険で補償される
自宅が土砂災害の被害に遭った場合は火災保険の水災補償が適用されます。
水災とは、大雨による洪水や高潮に加え、それによって引き起こされた土砂災害を含めた損害のことを言います。水災によって住宅に損害を受けた場合は、火災保険の保険金を使って修繕することができるのです。
水災補償についはこちら
⇨ 火災保険の水災補償!大雨・洪水・浸水の被害は補償される?
海や川から離れているから大丈夫と水災補償を外している家庭もありますが、山や崖が近いなど、土砂災害の被害に遭う危険性が少しでもあるのであれば、水災補償を付けておくことをおすすめします。
今回、熱海市で被害に遭った方は口をそろえて「まさか自分が被害に遭うとは・・・」と話をされています。いつ、自分の身に起こるかわからない災害のために、できることから対策していきましょう。
そして、万が一、被害に遭ってしまった場合は【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】へご相談ください。
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