身近に潜む!ヒートショックを起こさないためには?

query_builder 2022/05/15
その他災害
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近年、入浴中に亡くなる方は全国で年間1万4000人と推測されています。原因の多くはヒートショックの可能性があると言われており、その数は交通事故死亡者数より多いと言われています。 ヒートショックを引き起こさないため、気をつけるべきことを見ていきましょう。



ヒートショックが起こるメカニズム

ヒートショックとは、急激な気温の変化により、血圧が上下し、心臓や血管など身体にダメージを受けることです。

暖かい場所から寒い場所へ急に行くと、身体の熱が奪われることにより、血管が収縮して血圧が上昇します。

逆に真冬などの寒い場所からお風呂で急に身体が温まることにより、血管が広まり血圧が低下します。

血圧の変動により、心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中になりかねません。



ヒートショックになりやすい人

どのような方がヒートショックを起こしやすいのか、紹介していきます。

・65歳以上の高齢者の人

・糖尿病など生活習慣病の人

・暑いお風呂に長湯する人

・飲酒後すぐ入浴する人



ヒートショックを引き起こさないためには

ここからはヒートショックを起こさないためにどのようなことに気をつけ、注意すればよいか見ていきます。 まずはヒートショックを起こしやすいと言われているのは、お風呂とトイレです。


◼お風呂

こちらは、暖かいリビング→寒い脱衣所→温かいお風呂という、血圧が著しく変化します。


◼トイレ

一般的にトイレは暖房機器が設置されていないうえ、高齢者が気温の低い早朝や深夜に行くことにより、ヒートショックを引き起こしやすいと言われています。さらに便座が冷たい場合には、より注意が必要です。



ヒートショックを起こさないための予防策

ヒートショックの予防策として有効なのが、脱衣所や浴槽を暖め、気温差を作らないことです。

その際、小型暖房機などの使用がおすすめです。 さらに見落としがちなのが床です。マットなどを敷くことで、寒さを軽減できます。


浴槽に関しては、浴室乾燥機をつけたり、シャワーや湯船にお湯を溜めて浴室を暖めるのが効果的です。



ヒートショックが起こってしまったら

予防策を知り、気をつけていても万が一ヒートショックが起こってしまったら…そんなときの対処法も覚えておけば、より安心です。


◼自身がなってしまった場合

めまいや立ちくらみなどの症状が出た場合には、その場に座るか、できたら横たわりましょう。

血圧の低下による症状なので、できるだけ身体を動かさないようにし、可能であれば水分を取り、血圧が落ち着くのを待ちましょう。

倒れて怪我をする恐れがあるため、決して無理に立ち上がろうとしないでください。 時間が経過しても症状が治まらない場合は、ただちに救急車を呼んでください。


◼周りの方がなった場合

浴槽で気を失っている場合は、ただちに浴槽のお湯を抜いてください。その後、可能であれば浴槽から引き上げてください。

呼びかけに対し反応がない場合や、意識があっても、ろれつが回らない、体の一部に力が入らない、頭や胸に痛みがある場合などは、迷わず救急車を呼んでください。



ご自宅を省エネリフォームすることで防げるヒートショック

 小型の暖房器具を置くなどして対策ができますが、省エネリフォームすることでヒートショックのリスクを軽減することができます。



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防災・減災には一人ひとりが日頃から意識し、備えることが大切です。いざという時のために今一度見直してみてはいかがでしょうか?


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