お家の屋根は大丈夫?セキスイかわらUの屋根リフォームにお困りの方

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皆さん、セキスイかわらUをご存知ですか?

アスベストを含む屋根材として有名になったこのセキスイかわらUは、1970年から2007年に販売されていました。

そのころに建築、または屋根のリフォームをしていて、現在もまだそのままというおうちも少なくないでしょう。


有名施工会社だからこそ世に知れることになったこの屋根材の問題について、解説していきます。




何故問題に?

1970年から30年以上のロングセラーを誇った積水化学工業のセキスイかわらUは、耐久性が高く、デザインとしても瓦を模した軽量なスレート屋根ということで大ヒットとなりました。


しかし販売開始から10年が経った頃、世の中ではアスベストが問題視され、アスベストを含んだ商品だったこのセキスイかわらUは業界を先駆けて1990年8月からノンアスベストの屋根材へ販売を切り替えました。

しかしここでもまた問題となったのが、アスベストを除いたことにより耐久性が著しく低下し、脆い素材となってしまったことです。

数年で表面が剥離、ひび割れを起こすなどでクレームが相次いでしまいました。

粘り気のあるアスベストの性質が耐久性を作り上げていたセキスイかわらUは、このアスベスト、ノンアスベストの二つの種類で二通りの問題点を生み出してしまったのです。





リフォームした年代でみる危険性

1970〜1980年→アスベスト10〜15%含む 

特徴:耐久性は強く塗装施工は可能。葺き替え工事をする場合、アスベストの処理費用がかさんでしまう。

1980〜2007年→ノンアスベスト 

特徴:耐久性が脆く、塗装が出来ないためリフォームの際は葺き替え工事のみとなる。


上記のいずれかの時期と、おうちの建築、または屋根のリフォームの時期が被っていたら一度確認してみた方がいいでしょう。

※この時期は類似品を販売していた他業者も同じように屋根材の素材を変えているため、積水化学工業でなくとも確認しておいた方がいいでしょう。




工事を検討するタイミング

このセキスイかわらUですが、アスベスト含有とノンアスベストではリフォームをするべきタイミングが違います。  


アスベスト含有タイプの場合

そもそも、一番新しくて1980年のこの屋根材はすでに40年経過していることになるので時期的に見ればリフォームのタイミングと言えます。

塗装で済む状態のものも耐久性だけをみたらあるかもしれませんが、根本的な問題であるアスベストの問題を考えると葺き替えをして撤去する方がいいでしょう。

目に見えてヒビや、苔が生えていたりなどの症状が見られる場合は一度業者に相談しましょう。  


ノンアスベストタイプの場合

写真のように、ノンアスベストタイプの屋根材には白化現象と呼ばれる表面の塗膜が剥がれた症状が現れます。

前途の通り素材の問題があるので数年で現れる屋根も少なくないでしょう。

放っておくと全体に広がり、ボロボロに崩れていく場合もあります。

この白化現象が全体に現れると、表面はすでに歩くだけでバリバリ音がして割れていってしまう状態です。

この屋根材は、塗装しても同じことを繰り返すだけなので葺き替えしか選択肢はありません。        







最後に、

アスベストの危険性については、のちの記事で詳しくご紹介しようと思います。  

今回は代表的な屋根材として積水化学工業のセキスイかわらUをご紹介しましたが、この時期と該当する他の会社の屋根材ももちろん例外ではありません。


心配な方は、専門業者に相談して一度屋根を見てもらうことをお勧めします。







屋根のリフォームに関するご相談は、【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】へお気軽にお問い合わせください。