早めの対策で備える、積雪被害

query_builder 2022/11/06
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寒くなってくると、今年は雪が降るのかどうか気になりますよね。

雪が降れば嬉しいという人もたくさんいると思いますが、積雪となると事故や通勤通学への影響、また建造物を容赦なく破壊してくるなどの恐ろしい一面もあります。  


今回は、冬に発生する積雪被害と早めに備えておく対策についてのお話をいたします。




積雪について

関東地方では1月〜3月にかけて南岸低気圧による雪が発生しやすい傾向にありますが、積雪になるほどの雪にはあまりならないイメージです。

しかし、過去の降雪を見ると数年に一度は災害級の積雪をもたらしていることがわかります。  


東京降雪量ランキング

1994年2月12日 23cm

2018年1月22日 23cm  

2014年2月15日 27cm

2014年2月 8日  27cm

1969年3月12日 30cm


都心は特に雪慣れしていないため、数センチでも雪が積もると公共交通機関に影響が出始めたりするなどの事態になってしまいます。  




近年の大きな積雪被害

記憶に新しい災害級の積雪でいうと、2014年2月に日本で発生した雪害でしょう。


この時の被害としては、

死者26名

負傷者重軽傷合計701名

全壊家屋16棟

半壊家屋46棟

一部損壊585棟

東京電力管内1,600,000軒以上の停電

と、甚大な被害をもたらしました。   死亡者の原因は落雪や雪で倒壊した建物の下敷きになる等によるものでした。 積雪に対しての経験の無さや認識の甘さが結果的にここまでの被害になってしまいます。




早めの積雪対策、備え

それでは、いつ起こるかわからない雪災に対して私たちはなにを備えれば良いのでしょうか?  


除雪に備える

・雪かきスコップ

・スノーブラシ

・融雪剤

・防水グローブ

・長靴  


停電に備える

・発電機や電池類

・ガスボンベ

・カセットコンロ

・ホッカイロ等の防寒用品

・発電機で使えるヒーター

・3〜7日分程度の水、食料    


よくニュースで目にするのが、普段降らない地域に積雪が発生した際の、積雪対策グッズの売り切れです。

あまり雪なじみがない地域では、常に備えておく習慣がないためいざ雪が降った時にあわてて買いに行く様子が見られます。

しかし、その時点ではすでに店頭から除雪グッズが姿を消してしまっています。  

あまり使わないものではありますが、備えておけばいつか使う時がやってくるので、出来る限り備えておくようにすることをおすすめします。

   



積雪後の注意点

・建物際にいない

積雪後は、屋根やカーポートの真下に行かないようにしましょう。

溶けて塊となった雪が頭から落ちてくる危険があります。  


・歩行時の転倒

そこが平らな靴では、滑って転んでしまいます。

スパイクのついた靴や雪用の滑りにくいシューズを履くようにし、地面に足の裏側全体をつけ小さな歩幅で歩くようにしましょう。

また転倒してしまった時に怪我をしないよう、帽子をかぶる、手袋をするなどの工夫をしましょう。  


・運転時

運転前にはスノーブラシなどで車に積もった雪を除去し、マフラーなどが塞がれていないか確認しましょう。

運転時は必ずスタッドレスタイヤかチェーンを装着して運転し、トンネルや斜面の横などは崩れてくる雪に注意を払いましょう。  


・自宅の破損確認

積雪時は、積もった雪の重さに建造物が耐えられず破損、また倒壊などの被害が発生することがあります。

積雪後は屋根や雨樋、カーポート、また横からの圧迫による外壁のヒビなどの損傷がみられないか住宅をしっかり確認し、被害があった場合は保険等を活用して早めに修繕しましょう。        





頻度は少なくとも幾度となく発生してきた雪災は、これから先もいつ襲ってくるかわかりません。 どうせ降らないだろうと油断せずに、いつ降っても対応できるように準備しておくことが危険を回避する事に繋がります。





減災リフォームについてのご相談は、【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】へお気軽にお問い合わせください。