冬の大敵、乾燥による影響とおうちの乾燥対策

query_builder 2022/11/03
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乾燥

冬になると体調面や火事への警戒など生活に大きな影響を及ぼす乾燥。

日本の地形から、太平洋側地域に主に発生する乾燥ですが、家の作りから工夫をする事で室内の乾燥対策をする方法もあります。



乾燥による悪影響、適度な湿度とは?

乾燥による体への影響

外気の乾燥は皮膚水分が奪われる為、肌がつっぱり、ひび割れしたりする事で表面的に悪影響を及ぼしてきます。

それだけではなく空気中のウィルスは湿度が低いと活発になるため、風邪やインフルエンザ、新型コロナウィルスなどのウィルスの活動が活発になってしまいます。

人は、喉や鼻などの粘膜によって外から入ってくる菌を排出し病気から体を守っているため、乾燥によって体の粘膜の水分が奪われるとウィルスを追い出そうとする防御機能が弱くなることで病気にかかりやすくなってしまいます。  


乾燥による火災への影響

乾燥は、火災に対する注意が必須です。

乾燥しているということは空気中の水分が少ないため、室内外どちらでも発生してしまった小さな火は、乾燥した空気の中ではすぐに燃え移ってしまいます。

また急速に燃え広がるため、風などに吹かれ大火事に発展してしまいます。




適度な湿度は?何%で乾燥注意報が出る?

人が快適に過ごすための湿度は、40〜60%といわれております。

30%以下では免疫力低下やウィルスの活動が活発になり、60%以上ではカビやダニが繁殖しやすく、アレルギーや家への影響が考えられます。

関東地方は冬の湿度の平均が全国ワーストで、約50%と言われています。

この数字を見ると、適切な湿度かと思われますが、これは相対湿度と言われる気温差が考慮されていない数値のことで、夏と冬で同じ数値であっても水蒸気量は割合は変わり、乾燥の度合いは大きく違うのです。  

気温と湿度の差で空気中の水蒸気量は大きく異なり、気温が低ければ低いほど空気中の水蒸気量の割合は少なくなります。




家のリフォームで乾燥対策!

室内の乾燥を加速させる原因の一つは、エアコンの暖房機能です。

室内で冬にエアコンを使用した場合、湿度は約30〜40%程度にまで下がってしまいます。  

そこで、室内の湿度を適切に保つために出来る、おうちのリフォーム術をご紹介します。  


①床暖房

床暖房にすることで、エアコンを使わずに快適な温度で生活ができるようになります。

少なからず乾燥はしてしまいますが、エアコンのように空気全体を乾燥した風で充満させてしまうことはありませんので、エアコンよりはまだましと言えます。


②調湿建材を使ったリフォーム

珪藻土やエコカラットなどの調湿機能のついた内装用壁材などで壁をリノベーションすると、空気や湿度を吸収・放出し、部屋全体の湿度を調節してくれます。

夏はジメジメした湿気を吸収し、冬は水分を放出して空気を潤わせてくれます。


③自然木材を使ったリノベーション

表面を塗装していない無垢材が、乾燥対策には有効の建材だとされています。

自然素材の木は調湿機能を持つといわれているので、保持する水分を一定にしようと呼吸をするように除湿と加湿をしてくれ、快適な湿度を保ってくれるのです。

そのため、断熱材も天然素材の物を使うことで調湿に効果的です。

無垢材を部屋に取り入れるだけでデザイン性も高まり、木の温もりに癒される部屋にもなります。    




最後に

身近な物で出来る乾燥対策として、加湿器を置いたり洗濯物の室内干しをすることが有効です。

しかし内装素材を変えることで、除加湿の手間なく冬だけでなく夏も快適になるのはとてもありがたいことです。


乾燥対策をして、快適に過ごせるお家づくりをしてみるのはいかがでしょうか。






乾燥対策リフォームのご相談は、【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】へお気軽にお問い合わせください。