既存住宅でも適応可に!長期優良住宅認定のメリット

query_builder 2022/10/27
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長く安全に、なおかつエコな暮らしが出来る住宅は住む人にとって理想の家です。


そこで皆様は、「長期優良住宅」というものをご存知ですか?

100年先でも良好な状態で住める様な、様々な措置が講じられた住宅のことです。

そして規定の水準をクリアして優良住宅の認定を受ければ、国からいろいろな優遇を受けることができます。


これまでは新築または増改築した住宅を対象としていたこの長期優良住宅ですが、今年、令和4年10月1日から、既存住宅も対象として認定を受けられる様になりました。  





長期優良住宅の対象

従来の長期優良住宅

新築の認定制度…平成21年6月4日より開始

既存住宅を増築・改築する場合の認定制度…平成28年4月1日より開始

建築行為なし既存住宅の認定制度…令和4年10月1日より開始→New!!


何が大きいかというと、それまでの認定は建築を伴う新築、もしくは増改築した住宅しか認定対象ではなかったものが、制度開始前からの既存住宅も対象になった事でほとんどの住宅が対象に当てはまるようになったことです。

様々な措置を講じ、同じだけの水準を持っているのに築の時期で認定申請すら出来なかった既存住宅の方には朗報です!






認定基準

基本的に、災害などでも被害を受けづらく、劣化の影響も受けにくく、尚且つ地球にやさしいエコな性能を取り入れてる住宅です。

認定基準は以下の9項目です。


劣化対策…数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。

・耐震性…極めて稀に発生する地震に 対し、継続利用のための改修の容易化を図るため、損傷のレベルの低減を図ること。

省エネルギー性…必要な断熱性能等の省エネ ルギー性能が確保されていること。

維持管理、更新の容易性…構造躯体に比べて耐用年数が短い設備配管について、維持管理(点検・清掃・補修・更新) を容易に行うために必要な 措置が講じられていること。

可変性(共同住宅・長屋)…居住者のライフスタイルの変化等に応じて間取りの変更が可能な措置が講じられていること。

バリアフリー性(共同住宅等)…将来のバリアフリー改修に対応できるよう共用廊下等に必要なスペースが確保されていること。

居住環境…良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたも のであること。

維持保全計画…建築時から将来を見据えて、定期的な点検・補修等に関 する計画が策定されていること。

住戸面積…良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること。

災害配慮…自然災害による被害の発生の防止又は軽減に配慮されたものであること。  


出典:国土交通省ウェブサイト(認定制度概要パンフレット)より

※各項目の等級の基準は新築、増改築、既存で異なる場合があります。



認定を受けたら適応される優遇制度

長期優良住宅の認定を受けると、国から様々な優遇措置を受けることが出来ます。

・地域型住宅グリーン化事業適応で補助金が最大約140万円受け取れる(新築)

・長期優良住宅化リフォーム推進事業で補助金が最大約250万円受け取れる(増改築時)

・地震保険の割引(新築・増改築のみ)

・所得税や固定資産税などの減税特例措置

・所得税における住宅ローンの金利引き下げ

・投資型減税が受けられる




認定を受けるには

長期優良住宅の認定を受けたい場合は、まず施工業者の選定をして、相談をしましょう。

長期優良住宅の建築実績がある業者を選んだ後は以下の手順で認定まで進みます。

①基準に満たした設計を行う

②インスペクター(専門の建築士)による現状調査書を作成

③登録住宅性能評価機関で長期優良住宅であるかの確認申請をし技術審査を受け、確認書をもらう

④所管行政庁の審査に進む

⑤認定通知書交付

⑥着工


※既存住宅で申請をする場合は、②〜⑤のみ

※新築・増改築の場合は、必ず着工前に認定手続きを行いましょう。



まとめ

今回の既存住宅追加で、ほとんどの日本の住宅が適応可能になりました。

性能が前途の基準に満たしていると思われる場合、認定を受けてみるのはいかがでしょうか?

また、新築の場合は今は4件に1件が長期優良住宅に認定されています。

これから既存住宅でも認定数が増えていき、日本の住宅がより安全に整っていくと良いですね。








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