日本の地盤は弱い?意外と知らない地盤のしくみ

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地盤

みなさま自分の家、またその地域の土地がどのような地盤で形成されているかご存じですか?

地盤は、建物を建てる上で土台となる重要な部分で、しっかりとその構造や強弱を知っていないと思わぬ災害に見舞われてしまいます。  

ここでは自分の地域の地盤を知る事、そして地盤の構造や強弱などをわかりやすく解説したいと思います。



地盤の元、地層と地形

地盤とは、人間の活動や生活に直接影響を与える表層地質のことで、その場所の地形や地層が大きく関わっています。

地層はその土地の形成された年代によって異なり、地形や環境などの様々な要因から形成されるため、その場所によって種類や厚さが違なります。

自分の地域の地盤が、どのような地形や地層をしているのか調べる必要があります。



地層の種類

日本における地層の代表的な種類  


洪積層

約2万年以前の古い地層であり、固結した砂や粘土で構成されている硬い地層となっています。そのため、建物の基礎を設置するのに適しています。

また、洪積層は火山灰が風化・堆積したローム層といった台地になっています。

ローム層は安定した地盤とされており、一般的な住宅地盤としてよく採用されます。    


沖積層

洪積層より後に堆積されて出来た地層で、水分を多く含み軟弱であることが多くなっています。

洪積層の上の層になるので、川の水とともに流された堆積物から構成されているため、低地の平野に広く分布します。

東京や大阪などの大都市にはこの沖積層が広く分布されており、建物を建てるときにはその下の支持地盤まで基礎杭をのばして建物の荷重を支持させる必要があります。






地形の調べ方

地形によって、その土地がどのような地層からなる地盤なのかが判断できます。

例えば低地は、上流から流れてきた堆積物という経緯から低い土地に分布しており、新しく軟弱といわれる沖積層となります。

このように、地形の分類にも様々あり、それによって地盤の強度は異なります。  


最近では、様々なインターネットによる地質調査のサイトが存在するので、地域の地盤を簡単に調べることが可能です。

自分の住む土地の地層や地形を調べ、地盤の強度を確認しましょう。

軟弱地盤だった場合、なにか対策が出来ているかどうか調べましょう。




地盤が悪かったら?

仮に地盤調査の結果によって、軟弱地盤だった場合は、地盤改良の必要の可否が重要です。

そして地盤改良にも様々な種類があります。


地盤の状態に応じて採用されるのは住宅の場合主に次の3つのタイプです。

・軟弱地盤の層が地表から2m程度の場合・・・表層改良工事

・軟弱地盤が地表から2m以上8m以下の深さの場合・・・柱状改良工事

・地盤が相当悪いケース・・・鋼管杭工事    





島国である日本は、約6000年前は2mも海水位が高かったとされています。

したがって、広い平野が沖積層に分布されるため、地盤災害は他人事ではありません。  

自分の家がしっかり地盤対策されているかどうか調べ、安心して暮らせるようにしましょう。






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