暴風で屋根が吹き飛ぶ!?「屋根の吹き上げ」の恐ろしさ
台風で恐ろしいのは、暴風雨による家屋への被害です。
そして家屋への被害は、人への被害にも直結するので、家を強化することはとても大事なことです。
今回は、強風によって発生する災害「屋根の吹き上げ」の恐ろしさをご紹介します。
屋根の吹き上げとは
基本的には、台風や強風によって屋根が吹き飛ばされることを「屋根の吹き上げ」といいます。
しかし、外から吹く風によるものだけではなく、内からの要因で起こる場合もあります。
外からの吹き上げ
台風や強風が発生すると、下から吹き上がる風が軒に力を与えます。 そこで吹き上げ荷重が大きくかかる事で耐えられなくなった屋根が吹き飛ばされます。
内からの吹き上げ
暴風雨が窓を突き破ってきた場合、外から室内へ容赦なく暴風雨が吹き込んできます。
この時逃げ道をなくした強風が外に逃げようとすることで、一気に屋根を吹き飛ばします。
吹き上げ荷重と風速の関係
住宅が強風を受けた時、下から吹き上げる風圧は軒にかかってしまいます。
この際にかかる屋根を吹き飛ばそうとする風の力のことを吹き上げ荷重といいます。
地面からの軒の高さが高く、軒の張り出しが大きいほど、そして受ける面の面積が広いほどその力は大きくなり、吹き上げられやすくなってしまいます。
風速15~20m以上で屋根が飛散する恐れがあるとされています。
風速が強い程風圧は強くなるので、台風の際にはこの風速の情報に気を付け、特に風速15m以上の場合は要注意が必要です。
事前の対策紹介
・屋根の定期メンテナンス
吹き上げの原因は、劣化による釘のゆるみや棟板金の浮き、屋根材の破損、反り、隙間などによって吹き上げやすくなってしまう場合があります。
日ごろからメンテナンスを行い、屋根本来の耐久性を維持しておくことで被害を抑える可能性が高まります。
・窓、シャッターの強化
以前の投稿でもご紹介していますが、家の内側に風を入らせないことも大事です。
窓やシャッターを強化して、防げる災害への対策を行いましょう。
・吹き上げに強い家にする
軒天が狭い屋根や、方形屋根と呼ばれる4面で作られている屋根は強風に強いといわれています。
また風に強い屋根材や工法を用いて設計するなど、家を建てる際やリフォームの際には取り入れてみましょう。
それでも発生してしまった場合
台風の大きさによっては、対策を行っていても被害を100%防げるとは限りません。
実際に被害に遭ってしまった場合は、まず暴風雨が収まるまでは近づかないで安全なところで過ごしましょう。
瓦などが落下してきたりしてケガをする恐れがあります。 そしてその後は、屋根業者に連絡してブルーシート張りや修繕の相談、火災保険会社に連絡して風災被害としての申請が可能か確認しましょう。
防災・減災のリフォームについてのご相談は、【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】へお気軽にお問い合わせください。
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