基礎工事の基礎を学んで丈夫な家作りを

query_builder 2022/09/08
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基礎



地震や地盤沈下などの災害に備え、強い土台の家作りをすることはとても重要なことです。

家作りの時には、構造を強化する事だけ考えるのではなく、住宅そのものを下から支える基礎を十分に知っておくことも大事です。

住宅基礎の施工方法にはいくつか種類があり、地盤の状態によっても工法は変わります。

今回は、住宅基礎について解説したいと思います。



基礎の重要性

住宅の基礎とは、地盤の上で家を支える土台となるものです。

頑丈な基礎作りをすることは、住宅の耐震・耐久性を高めることと直結します。

基礎は家の重量を地面に伝える役割を持っていますが、家自体の重量はもちろん、住む人間や家財道具すべての重量を均等に地面に分散させることが大事です。

基礎工事には、その土地の地盤の状態などによっていくつか工法の種類があり、しっかりと基礎の役割と地盤との関係性を考えた上で設計しないと、様々なリスクに繋がってしまいます。



地盤との関係

まず家を建てる際には、その土地の状態を調査する地盤調査を行い、住宅を支えられるだけの強度があるかどうかを様々な観点から調べます。

「地耐力」といわれる、その地盤がどの程度の荷重や地盤沈下に耐えられるのかを数値にして表します。

数値が基準に満たない場合は、地盤改良と呼ばれる土地の表面の状態を改良していく作業を行って地耐力を上げなければなりません。  

状態の悪い地盤の上に住居を建ててしまうことは、地盤沈下のリスクだけでなく住宅の耐震性や耐久性を下げてしまうことに繋がります。

住宅の建設を考えている方は、基礎工事の基本的な知識について知っておくと安心です。



基礎を強化:新築

基礎工事の種類にはいくつかあり、新築で住宅を建てる場合はまず地盤調査を行い、その地盤の状態に合った基礎工事を行います。


一般的な2つの基礎工事

ベタ基礎…家の床下部分全体にコンクリートを敷き詰めた基礎。

面で支えるイメージ。

現在はこのベタ基礎で行われることが多い。


布基礎…建物の壁がある下に逆T字のコンクリートで基礎を作る方法。ベタ基礎と違い、点で家を支えるイメージ。  


布基礎はコンクリートの使用量が少ないため費用面で抑えられることと、ベタ基礎よりも軽量な点から地盤の弱い場所に採用されるケースがあります。

しかしその反面、耐震強度はベタ基礎より比較的に低いといわれています。

地盤が弱い場合は地盤改良工事を行い、地盤自体を強化してその上に基礎をおくことや、杭基礎と呼ばれる地中深くに杭を打ち込んで安定性を上げる工事方法もあります。


その土地の状態に合った最良の基礎工事をしてもらえるよう、しっかりと相談をして決めましょう。

また、基礎工事で手抜き工事をされてしまうとその後確認が難しくなってしまいます。 工事を依頼する場合は、建築基準法に則った基礎伏図を作成しているか確認し、自分でも工事過程を学んで実際に施工確認をするようにしましょう。




基礎を強化:既存住宅

基礎補強工事

既存の家の場合、自分で基礎部分の状態確認をすることは難しいでしょう。

まずは専門業者に現在の状態確認を依頼して、基礎に傾きやひび割れがないかどうかや、劣化具合などを調査し、大規模地震が発生した時に建物が倒壊するリスクがあるかどうかを調べましょう。

また、基礎と土台、柱との接合が弱いとほぞ抜けによる倒壊の可能性もあります。

建物の倒壊を避けるためにも、基礎の補強工事を行って大きな地震に耐えることができる建物にした方がいいでしょう。







住宅基礎に心配な点がある場合は【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】にご相談ください