知ってる?土砂災害の怖さと前兆

query_builder 2022/08/01
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土砂災害


夏になると多く発生する雨は、毎年日本各地で様々な被害を残します。

気象庁は今年6月から、線状降水帯を新たに気象予測情報として提供するなど、大雨への警戒が年々強くなっていることがわかります。

大雨で発生する代表的な災害として、土砂災害があります。

ここでは、その土砂災害について詳しく解説していきます。




土砂災害とは、原因は?

土砂災害とは、大雨、地震、火山などのきっかけにより地盤がゆるみ、山やがけが崩れたり、土砂が山の上流から雨水や川の水と混じって流れてきたりすることで、人々や建物に被害を与える自然災害のことです。

山の多い日本は、地形柄傾斜も急なため、発生しやすい地形が多く存在しています。


更に近年では、発達した積乱雲によって引き起こされる「集中豪雨」や「局地的大雨」が増えており、これらは一度に大量の雨を降らせるため土砂災害が起こりやすくなっています。  

2021年7月に発生した熱海市伊豆山土石流は、大規模な土砂災害として日本中に震撼を与えました。

この災害では、約2km上流から流下してきた土石流が熱海市街に流れ込み、死者27名、被害家屋128棟にも及ぶ大規模なものでした。




種類・前兆

土砂災害は、大きく「土石流」「地すべり」「がけ崩れ」の3つに分類することができます。  

またそれぞれに前兆があるので、覚えておくといいでしょう。


「がけ崩れ」

がけ崩れとは、大量の雨が地中に含まれることで弱まった土が急激に斜面から崩れ落ちる現象のことです。雨だけではなく地震による振動が原因で発生する場合もあります。

突然発生することが多いため、逃げ遅れる人も多く死者の割合も高くなっています。平野が少ない日本では、がけに隣接している家屋が多いため毎年各地でがけ崩れが発生しています。  


前兆

·小石がパラパラと落ちてくる

·がけからわき水、または濁ったわき水が吹き出す

· がけに亀裂ができた

· がけから地鳴りのような音がする    



「土石流」

長雨や集中豪雨などにより、山腹や川から石や土砂を含んだ大量の水が一気に下流へと流れ落ちてくる現象です。

大きな岩から流れてくるのが特徴で、時速20〜40kmという速さで一瞬のうちに人家や畑などを壊滅させてしまいます。


前兆

·山鳴りが聞こえる

·泥臭い腐った土のようなにおいがする

·雨が降り続いているのに、川の水位が下がる

·急に川の水が濁ったり、流木が流れてくる

·立木や石のぶつかり合う音が聞こえる    


「地すべり」

斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象です。

移動する土塊の量が大きいため、甚大な被害を及ぼします。


前兆

·山腹や地面にひび割れや陥没ができる

·山腹や地面に段差ができる

·沢や井戸の水が濁る

·がけや斜面、地面から水が吹き出す

·建物や電柱、樹木が傾く 地鳴り、山鳴りがする




対策

今までにない大雨や台風などはいつ、どこで発生するかわかりません。

今まで被害に遭ったことがないから大丈夫、と油断してはいけません。

日ごろの対策で、いざという時の被害を最小限に抑えられるようにしましょう。  


・自宅が、土砂災害警戒区域か確認しておく

・雨の際は、土砂災害警戒情報や雨量の情報に注意する

・避難指示が出たらすぐ避難する  


また発生しやすい土地(扇状地・造成地・山岳地帯・急傾斜地等)に住んでいる場合は、調査や対策が必要です。

自宅周辺が、傾斜の急な場所で崩壊する恐れがある場合は、市町村に要請することで対策工事を行ってくれる場合もあるので、日ごろから観察しておくといいでしょう。






防災・減災のリフォームについてのご相談は、【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】にお任せください


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