地面が液体に!?液状化現象の恐ろしさを知ろう!
地震災害で恐ろしいのは、構造物の倒壊や火事、津波がイメージとして真っ先に出てくるかと思います。ですが、地震が誘発する二次災害では、液状化現象も注意をする必要がある災害の1つです。
液状化現象は沿岸部などでよく耳にするので、自分の住む地域は関係ないと思ってしまいがちですが、そうではありません。
条件さえ当てはまれば平地でも起こる可能性がある危険な災害なので、ここで液状化現象について知っておきましょう。
液状化現象とは
液状化現象とは、一見硬く見える地盤が地震によって一時的に液体のような状態になる現象のことです。
地盤が液状化すると、構造物を支えられなくなってしまい建物や道路などが沈む、傾く、最悪倒壊する恐れや、水道管が破損しライフラインが停止するなど、様々な災害につながります。
液状化現象が起こる仕組み
液状化現象はどの地盤でも起こるわけではありません。 液状化しやすい地盤の条件として以下の点が挙げられ、この条件下で地震が発生した場合に起きやすいとされています。
・同じ成分や同じ大きさの砂から出来ている地盤
・ゆるい砂地盤…海岸や河口付近、埋立地、河川の扇状地など
・地下水位の高い(浅い)所…地下水位が地表面から10m以内
このような砂地盤は、通常、地下水で満たされて固まっています。
それが地震の振動によって、砂同士の隙間に地下水が入り込み、水に浮かんだ泥水のような状態になります。
例えば、雨が降った後の土を繰り返し踏みつけているとじわじわと水が出てくるのを経験したことはないでしょうか?それがまさに液状化現象です。
液状化現象で起こる被害
液状化現象で発生する被害には様々なものがあります。
・構造物の倒壊、傾き
・噴砂…地面から泥水があふれ出す
・道路の被害…噴砂の堆積物、陥没や浮き上がり
・ライフライン施設の被害…マンホールの突出、橋の倒壊等
実例としては、
2011年東日本大震災
震源地から遠い東京湾で発生した液状化現象により、26,914棟もの住宅に被害がでました。
1964年新潟地震
液状化現象により3~4階建ての県営アパート7棟が傾斜し、うち1棟はほとんど横倒しになりました。
出典:フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)より
液状化現象の対策、備え
液状化現象への対策は、事前の調査や地盤改良をすることです。
事前調査
・一度発生した土地は再発の可能性があるため、過去の被害を調べる
・ハザードマップで液状化リスク地域を調べる
地盤改良
・地盤に対する液状化対策工法
・戸建住宅に対する液状化対策工法 最近では液状化の発生抑制や被害を軽減させるための様々な地盤改良の工法技術があります。
そして木造住宅は基礎が浅く、建物重量が軽いため液状化による傾斜や沈下などの被害を受けやすい傾向があります。既存の家でも、薬液注入工法などもあるので、一度調査をすることもお勧めします。
保険の見直し
地震保険の補償範囲内に液状化現象による損壊をカバーしてくれる保険もありますので、調べておきましょう。
いざという時の金銭面サポートの有無はとても大事なことです。
減災のリフォームや、保険に関するご相談は、【一般社団法人 日本住宅再生支援機構】までお気軽にお問い合わせください。
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